
消費者の節約志向が高まる中、 コンビニ各社が価格の手頃な商品を打ち出し、お得感をアピールする戦略 を強化している。一方で、原材料価格の高騰により一部商品の値上げを決定する企業もあり、 価格戦略の重要性が一層増している。
ローソンは3日、弁当や菓子など 31品目の重量や具材を約47%増量 する 「盛りすぎチャレンジ」 を開始。24日までの期間中、価格を据え置きながら、 「実質値下げ」によるお得感を前面に 打ち出している。ローソンの梅田貴之・理事執行役員は、 「通常のセールよりも効果が高く、お得感とワクワク感の両方で支持されている」 と述べ、新規顧客の獲得に寄与していると強調した。
ファミリーマートも昨夏以降、 増量キャンペーン を実施し、 ニンニクや背脂を増量した「背徳のコンビニ飯」 を展開。嗜好品としての魅力を強調したことで 消費者の関心を引きつけることに成功 した。
コンビニ各社は 増量キャンペーンを通じて消費者の節約志向に対応 し、 価格を据え置きながら付加価値を高める施策を推進 している。価格戦略の巧拙が 消費者の支持を左右する重要な要素 となっており、今後も各社の取り組みが注目される。