業務スーパーの「神戸物産」4年ぶりの買収で狙うのは

業務スーパーを展開する神戸物産(3038)が、4年ぶりに企業買収に踏み切り、2025年4月にADEKA(4401)の子会社で製菓・製パン用フラワーペーストを製造する上原食品工業を子会社化します。この買収により、低価格で高品質なオリジナル商品の開発や供給体制を整え、プライベートブランド(PB)比率を引き上げる狙いがあります。企業買収は2020年に洋菓子製造のサラ二を取得して以来となります。

神戸物産はPB比率向上のために自社設備への投資を行っており、沼田博和社長は「M&Aは積極的に推進する」と述べ、今後も食品工場の買収を続ける意向を示しています。食品業界では円安や原材料価格の上昇が影響しているものの、物価高に対する節約志向から低価格商品の需要は増加しています。このため、業務スーパーは低価格で高品質なPB商品の品揃えが強みとなり、既存店の売り上げが伸びています。

また、業務スーパーはフランチャイズ展開を基本としており、2024年10月期には36店舗増加し、総店舗数は1084店舗に達しました。この既存店の成長と新店舗の増加に支えられ、神戸物産は2024年10月期に売上高5078億8300万円(前年度比10.0%増)、営業利益343億5000万円(同11.8%増)を達成しました。2025年10月期、2026年10月期も引き続き増収を見込んでおり、特に食品工場のM&Aに注目が集まるでしょう。

ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
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