新時代の農業スタディクラブ

「野菜王国・ぐんま」。首都圏の台所として、積極的に野菜の生産振興を行っている群馬県のなかでも、館林市はトップクラスのきゅうり生産量を誇る。そんな館林を中心に活動するのが、若手きゅうり生産者たちの集団「節なり会」だ。

Photo Satoru Seki

「野菜王国・ぐんま」。首都圏の台所として、積極的に野菜の生産振興を行っている群馬県のなかでも、館林市はトップクラスのきゅうり生産量を誇る。そんな館林を中心に活動するのが、若手きゅうり生産者たちの集団「節なり会」だ。

  • 田山花袋の旧居田山花袋の旧居
    田山花袋は7歳から14歳までを館林で過ごし、その思い出を小説に書きつづった。『ふる郷』(明治32〈1899〉年刊)には、現存する花袋の旧居を“なつかしき家”と記している。
  • 三の丸土橋門三の丸土橋門
    三の丸土橋門。城跡は現在ほとんど残っていないが、館林城のシンボル的な門だとして復元された。
  • 田山花袋の旧居
  • 三の丸土橋門

明治になると城沼は人々に開放され、漁や墾田、渡し船などが営まれた。そして現在。春には美しいつつじを目当てにした行楽客が沼近隣のつつじが岡公園に集まり、初夏には沼に群生するハスの花をかき分けて進む遊覧船が運航されている。

日本一暑いまちといわれ、日照時間も長い館林。しかし、長い時を見つめ、この町の自然と文化を守ってきた城沼周辺には心なしか“青き風情”が漂っており、清涼な風がハスの葉を静かに揺らしているのだった。

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ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
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