新時代の農業スタディクラブ

「野菜王国・ぐんま」。首都圏の台所として、積極的に野菜の生産振興を行っている群馬県のなかでも、館林市はトップクラスのきゅうり生産量を誇る。そんな館林を中心に活動するのが、若手きゅうり生産者たちの集団「節なり会」だ。

Photo Satoru Seki

「野菜王国・ぐんま」。首都圏の台所として、積極的に野菜の生産振興を行っている群馬県のなかでも、館林市はトップクラスのきゅうり生産量を誇る。そんな館林を中心に活動するのが、若手きゅうり生産者たちの集団「節なり会」だ。

  • イボ立ちが良く、しならないのが新鮮なきゅうりの証イボ立ちが良く、しならないのが新鮮なきゅうりの証
    「イボ立ちが良く、しならないのが新鮮なきゅうりの証」と川島さん。
  • 成長途中の葉とつる成長途中の葉とつる
    成長途中の葉とつる。
  • 3日前に作付けしたきゅうりの芽。成長が早い3日前に作付けしたきゅうりの芽。成長が早い
    3日前に作付けしたきゅうりの芽。成長が早い。
  • イボ立ちが良く、しならないのが新鮮なきゅうりの証
  • 成長途中の葉とつる
  • 3日前に作付けしたきゅうりの芽。成長が早い

「情報交換をしながら人のやり方を参考にしてアレンジしたり、励ましあったり。そういうことができるのが、節なり会の強みです」
全国有数の産地として高品質なきゅうりをより多く作り続けられるのは、この団結力があってこそ。JAや全農とも協力して、新規就農しやすい環境を模索しているのだ。

「節なり会は、みんなで作り上げる概念みたいなものです」
そう語るのは、初代会長の永田亮さん。節なり会のトップは2〜3年で交代しており、先の川島さんはすでに3代目の会長なのだとか。

「会は、あくまでみんなのもの。カリスマ性のあるリーダーが“縦の力”で率いていくよりも、“横のつながり”を大切に、自由にやっていく。そのために意識して回転を速くしています」
「節なり会は、一人ひとりが主体的に参加して大きくなりました。このつながりがあるからこそ、館林は、これから10年20年と安定して発展する希望のある産地だと思いますよ」

川島さんもそう言って、夏空の下で晴れやかに笑った。

きゅうりは、成長が早い野菜だ。茎が伸びるのも葉が茂るのも早く、作付けしてから1ヵ月足らずで大きく実をふくらませる。節なり会の自由さ、そして未来へ向かって発展し続ける様は、彼らの作る立派なきゅうりの姿に重なるようだった。

  • 機械のセンサーが雨を感知すると、ハウスの天窓が自動で閉じる機械のセンサーが雨を感知すると、ハウスの天窓が自動で閉じる
    機械のセンサーが雨を感知すると、ハウスの天窓が自動で閉じる。
  • 群馬県のきゅうり生産量は全国2位群馬県のきゅうり生産量は全国2位
    群馬県のきゅうり生産量は全国2位。
  • 館林市と周辺の邑楽郡は日本有数の農作物の産地館林市と周辺の邑楽郡は日本有数の農作物の産地
    館林市と周辺の邑楽郡は日本有数の農作物の産地。
  • 機械のセンサーが雨を感知すると、ハウスの天窓が自動で閉じる
  • 群馬県のきゅうり生産量は全国2位
  • 館林市と周辺の邑楽郡は日本有数の農作物の産地
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ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。