個性豊かな山々や平成の名水百選に選定された富士湧水など、美しく豊かな自然に囲まれた山梨県都留市。市内には雄大な自然を生かしたゴルフ場が六つもあり、連日多くのゴルファーが訪れる。
江戸時代には、養蚕・絹織物産業が盛んで、細番手の糸を高密度に織り上げる先染めの技法が特徴の郡内織が人気を博し、城下町として発展。徳川第12代将軍家慶の墓からは郡内地方で織られたと見られる絹製の敷布団が発見され、将軍の死後、遺体を安置した布団であることから、郡内織は高貴な身分の人たちにも使用されていたことがうかがえる。また、毎年開催されている、江戸時代の大名行列を再現した壮大なふるさと時代祭りのほか、松尾芭蕉が逗留した桃林軒を復元した建物や、市内10カ所に建立されている句碑など、文化的な側面も持つ。
同市は、織物業から派生した寝具製造など、城下町として栄えたものづくりの文化が今も継承されており、特に羽毛布団は日本国内有数の出荷数を誇る。なかでも100年超の歴史を誇る富士新幸は、甲斐絹の伝統を継ぐ織物工場とISO9001認証の羽毛布団工場を持つ国内唯一の寝具メーカーだ。確かな品質の羽毛を直輸入し、都留市の清らかな水で洗浄。厳格な品質管理、繊細な手仕事を経て製品化されている。見えないところにもこだわって作られた高品質の羽毛布団は、ふるさと納税の返礼品にも採用されているので、ぜひチェックしてみてほしい。
都留市役所企画課 ふるさと納税戦略室
TEL 0554-43-1111
※『Nile’s NILE』2025年11月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています

