パリ・モーターショーにみるオープンカーの台頭

2008年9月に開催されたパリ・モーターショー。フェラーリ、プジョー、レクサス、マツダの4社にフォーカスし、各社の新化するオープンカーを紹介する。

Text Daichi Nakamigawa

2008年9月に開催されたパリ・モーターショー。フェラーリ、プジョー、レクサス、マツダの4社にフォーカスし、各社の新化するオープンカーを紹介する。

マツダ・ロードスター

写真はパリショー出展車。マツダ・ロードスター。
写真はパリショー出展車。マツダ・ロードスター。

1989年、それまでヒストリックカーの特権とされていたオープン・ライトウエイトスポーツカーの世界を身近に体験できると、ジャパンメイドのロードスターは世界的に歴史的な大ヒットを記録した。当時はユーノス、現在はマツダの冠のもと、3代目となって2年以上が経過した今年のパリで、マイナーチェンジモデルを発表した。欧州名であるMX-5の名で発表されたそれは、近年のマツダ車に共通する五角形グリルを採用し、ヘッドランプは切れ長に、より精悍なマスクに変化した。また、ソフトトップとハードトップでは意匠が変更され、電動ルーフを備えるハードトップはよりプレミアム志向となった。

“人馬一体”を謳う走行性能にも磨きがかけられた。2.0リッター直4エンジンは、ピストンのフルフロート化や鍛造クランクシャフトの採用など熟成を進め、ミッションやボディなどの強化もおこなわれた。まもなく20年が経過するロードスターの勢いは止まらない。

●マツダ・ロードスター
https://www.mazda.co.jp/cars/roadster/

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ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
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